なにぃ〜、この岸辺露伴とかいうキャラクター、ポッと出じゃなかったのか。しかもこいつ、興味本位に勝手に色々首突っ込むタイプだし、しかもそれに他人を巻き込むことを何とも思ってないし、実に漫画のキャラクター向きじゃあねーか。という訳で露伴のメイン回。康一くんを連行して、地図には載っていない小道を進んでいく。そこで出会ったのは一匹の犬と、一人の女の子だった。そして出会いがしらの「ヘブンズ・ドア」ッ! 必要なのは分かるが、ついでとばかりに他人の個人情報を露わにしていくスタイルに迷いが無さ過ぎる。露伴と知り合ったら、自分でも気づかない内に「読まれている」ことを心配しなければならないだろう。
しかしそんなとんでもない男だが、こいつがいなければ康一君は助からなかった。『ジョジョ』を始め、荒木ワールドというのはルールを重んじる。それを破れば罰が下り、しかしルールにはいつだって抜け道があるのだ。そこが振り返ってはならない場所だろうと、「ヘブンズ・ドア」で逃れることができた。良かったな、康一君。そもそも露伴がいなければこんなトラブルに巻き込まれていなかった気もするが、しかし物語にはそれを駆動させる動機やキャラクターが必要なのだ。これで仗助たちと町に潜む「殺人鬼」との因縁が結ばれた。遠くない未来に、両者は顔を合わせることになるだろう。あ、そうこう言ってる間に出会ってた。
というか岸辺露伴、単に興味本位で場を引っ掻き回すキャラクターではなく、がっつりと杉本鈴美と関わってやがった。というか殺人鬼との接点が一番多いのって、現状こいつなんじゃあ……。抜け目のないやつである。