『けものフレンズ』 - きみの名は。
- 期待通りのものを見せてくれて、そしてその全部が少しずつ期待を上回っていた。そんな最終回だった。
- 全員集合とタイトルロゴの演出が好き過ぎて何度も観てしまう。熱くて、そして少し笑っちゃう感じ。切迫していた状況だけど、「もう大丈夫。だってこのアニメはッ!」という制作サイドからの表明に思えた。
- 紙飛行機のシーンが、もうね。かばんちゃんの木登りと言い、智慧と勇気の継承はヒトが持つ力なのか、或いはヒトが持つ獣の力なのか。
- かばんちゃんは助かっても、記憶を失って最初から関係をやり直すぐらいのことはするかなあと思ってたから、本気で冷や冷やしたんだぜ。
- 「体毛からフレンズ化してかばんが生まれた」「アライさんが辿ってきた各地にはかばん自身が知らない伝承が存在する」……後者が単に噂が誇張されるという類のギャグでないのだとすると、これって風で舞った頭髪からかばんがいっぱい生まれてるってことなんじゃないの。量産されているラッキービーストがそうであったように、見た目が同じ存在に対して何をもって固有性を見出すか、みたいなのはテーマの一つとしてありそう。「ごこくエリア」にいそうだよね、性格の違うかばん。
- オオカミの漫画ってもちろん文字表現が無いんだよなあと思ったけど、もしかして紙芝居方式なの? 専用の朗読アシスタントを派遣、もしくは読者が訪問して読み聞かせてもらうみたいな。
- カバの「困ったら誰かに頼れ」という台詞は、心変わりをした訳でも、かばんに気を許した訳でもなく、きっと最初からこれこそ彼女の本当に言いたいことだったんじゃないか。でも一人では何も出来ず、他人に頼ることしか出来ないフレンズは、頼る先が無くなった時に動けなくなってしまう。だから自分自身と誰かを支えられる力を獲得したかばんの姿を見て、ようやく本当に言ってやりたかったことを口に出来たんだろう。本当の愛がここにある。
- あのレベルで木登りをこなすかばんを見て「あ、もう勝てるところ一個もねーな」って思った。
- 船が「おわり」の文字をさり気にデリートするところ大好き。
- サーバルの他にも船に乗ってるみたいだけど、次回作の構想が固まり切ってないから曖昧にしてるのかな? アライさんとフェネックな気がするが……。だとすると次回作で分断イベントあるな。アライさんたちにはまた追いかけてきて貰おう。
- ラスト、 OP イントロのぶつ切りで終わるところが良いね。あれはきっと「次の話」の冒頭なのだ。
- 最後のイルカちゃんの声が全王様に聞こえてどったんばったんおったまげ。
- 楽しかった。ヒトに幸福をもたらしてくれるアニメだった。
- 「新作映像作品」ありがとう。
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