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ジョジョ先輩

同じ高校の女生徒と思わしき子が「ジョジョ先輩!」という、ここだけトリミングしても突っ込みどころが 2 つも圧縮されている。ただそれを言うなら原作の「仗助? 人べんに上部の『丈』、『助』ける?」「けっ!」「これからてめーを仗助! ジョジョって呼んでやるぜ!」も「どのタイミングで『仗助』の字面を説明したのか」とか「不良にしちゃ漢字強いな」とか、こっちもこっちで突っ込みどころが凄い。実写化に当たってスタッフが原作の流れを不自然と断じたということなんだろう(ちなみにアニメ版では先輩たちが仗助の生徒手帳を読むシーンに変わっている)。その上で、しかし誰かに「ジョジョ」と呼ばせたいけど仲間は誰も「ジョジョ」と呼ばないし、さすがにメインキャラクターとの関係性を改変したら「分かってない」と思われるし……と思案した結果、「後輩の女の子」という存在を錬成したのだと考えられる。キャラクターの学年が上がってるのは何だろう。「こんな高校生一年生がいるか!」っていう理由だとすると今更だし。転校してくる康一くんにぶどうヶ丘高校を解説する「案内役」としての属性を付与するために、一年の経験値を与えたのかもしれない。由花子を幼馴染にしたのは、出会いのシークエンスを省略するためだろう。「改変」となると批判の材料になるけど、どのような思惑でそれが成されたのかを考えてみるのもメディアミックスの醍醐味だよね。

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