イカれたメンバー紹介するぜッ! とばかりに登場したチーム・ブチャラティ。色々ある。色々あるんだが、まあ、あれだ。やはり焦点は「お前それションベン飲んでるからな」という一点に尽きるのではないか。一本だけクラゲになった歯にションベンを吸わせるのがまず難しいし、出来たとしても口の中に入れたことに変わりはないし……。それでいいならいいけどさ。そしてブチャラティが止せっつってんのにああいう対応をしてしまうアバッキオみたいな人間にとってみれば、イカれた行動に対してよりイカれた行動で返されたら黙るしかないし、腹の内グツグツだろうし、ブチャラティもそんなジョルノに「こいつには人を引き付けるものがある」とか言ってる場合ではない。もはや常人に理解できる要素など一点も存在しないのではないかというスタートの切り方をしたジョルノ入団後の展開だが、敵はそんな彼らに猶予など与えないのだった。
上手いなぁと思うのは、チームの能力を全員分一挙に見せる訳にはいかないから、初手でメンバーが一人ずつ消えていくという展開に持って行ったこと。今後延々付きまとっていく「奇襲」の凶悪さと、初登場のメインキャラだろうと容赦されないという緊張感が素晴らしい。『ジョジョ』は一度殴られてから戦いが始まる。だからこそ痛快な逆転劇足りえるのだ。