「ナランチャのエアロスミス」。「DIO の『世界』」みたいなタイトルだ。内容はホルマジオ戦決着まで。そしてやはり差し込まれてきたナランチャの過去。キャラクターの原点描写のタイミングをそれぞれの初戦闘時にズラしてきているということは、当然原作では明かされなかったフーゴのあれこれにも期待できるはずである。……というような事を思ってたのだが、もう何かあれだった。ナランチャの過去に普通に感動してしまった。いや原作は既読だし好きなエピソードだから「楽しみだなあ」くらいに構えていたのだが、ナランチャの不幸な生い立ちからブチャラティたちと出会っての再起のくだりで素直にウルウルしてしまった。なんだろう、単純に動画になった効果か、アニメスタッフの力量か。或いは「こんな男のために働きたい」と思わせる人間との出会い、そんなようなものが、大人になって強く響くようになったのだろうか。