「当たれば必殺」のパープル・ヘイズを、「攻撃が当たらない場所に位置取れる」マン・イン・ザ・ミラーへ如何に叩き込むか。これがこの戦いの妙味であり面白いところ。ウイルスの大元を移動させられないなら、ウイルスを自分に感染させてから鏡の中へ入っちゃえ！ 言うのは簡単だが色々な意味で頭がキレていなければ真似できないだろう。やっぱ DIO の息子だわこいつ。でもジョースターも大概っちゃ大概な奴らだからな……。
フーゴやアバッキオを追い詰める度に見逃してしまうイルーゾォだが、これは仕方がないと個人的には思う。マン・イン・ザ・ミラーそれ自体は強いスタンドではないのだ。一発殴ればトドメと言えるようなパンチ力なんかを持っている訳ではない。現にパラメータ的には同等のムーディ・ブルースに好きにボコられている辺り、フーゴの腕っぷしが強いという点を差し引いても、イルーゾォにはスタンド使いとしても本体自身にも戦闘力にそこまで確信がある訳でもないのだろう。なので当然、殺ろうと思えば殺られる覚悟もしなければならない。だから任務達成の為に行動の優先順位を随時変更しなければならないのは、何もアバッキオ達だけではない。なので我々が学ぶべき教訓としては、幾ら強力無比な能力を持っていても数の優位は脅威なので、多数には多数を以て当たるべきだということだ。
という事で、次回の敵は複数。五部でも指折りの名勝負、「あの二人」との列車戦だッ！ 覚悟はいいか？