怪しい奴を怪しいという理由で殺し、その呪いを被る事になる王道プロット。逃げ場のない機内パニック・ホラー・ムービー編の開始だ。色々置いておいて、結局ジョルノに取り付いた「ノトーリアス・B・I・G」のラクガキ行為が未だによく分からない。こいつに意志や知性があるとも思えないので、どうやってか感知した苦しみや妬み・嫉みのようなものをペンに込めただけなのか。唯の演出なので深く考えるべきではないとも思うが、こういうのを好きに解釈するのも楽しいものだ。
さて既に死んでいるからもう殺せないスタンド「ノトーリアス・B・I・G」。億康の「ザ・ハンド」なら消滅させられるとも思うが、あいつに任せるとほんの一かけらの肉片だけ残しちゃって結局襲われて食べられるみたいな未来しか見えない。ヴァニラ・アイス先輩に任せたら確実だとも思うが、あれの「暗黒空間にバラまく」という能力をその通りに解釈するなら、その暗黒空間とやらで活動を続ける「ノトーリアス」がヴァニラ・アイスを内側から食い破る未来が見える。だったらもう、本体であるカルネを何らかの方法で蘇生させてしまえばいいのだ。 DIO なら吸血鬼化でそれが果たせる。 DIO しゃまはやっぱすげーや。
一方、 DIO の息子ジョルノは再起不能判定を下されていた。両腕が無ければ能力は使えない。能力が無ければ回復要因としての力を発揮できない。万事休すか……。しかし「いつの間にか物体に生命を与えておいた」でおなじみのジョルノは、やはり今回もそうしていた。さすがである。