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『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』第 05 話「プリズナー・オブ・ラヴ」

つじつまが合わないッ! ということで夢から覚めたと見せかけてそこも夢だったので力技で抜けだした後、束の間の親子の微笑ましい共同作業が始まりました。父がふと見せた(と思い込んだ)優しさに喜ぶ徐倫と、必要なことしか言わない承太郎との心の距離は、一向に縮まりません。果たして親子の絆が修復される時は、しかしすぐに訪れたのでした。

さてジョンガリ・ A 。あっさりでしたね。ジョースターの血統への復讐を誓った戦士は、しかしその血統の前に敗れ去りました。承太郎を警戒するあまり、その部の主人公への対策を疎かにしてしまうのは吉良吉影以来でしょうか。ジョンガリ・A 本体の性能がンドゥールもビックリなのは間違いないでしょうが、攻撃力を物理的な武器に頼らなくてはならない関係上、スタンドバトルではどうしても一枚落ちるでしょうか。あくまで DIO が持つ対常人戦力といったことなのかもしれません。しかしブチャラティ・チームにおいてのミスタが「良き相棒」だったように、ジョンガリ・ A も誰かと組めば無類の強さを発揮できる! そう、承太郎だって倒せるんです。

凶弾から徐倫を守った承太郎は何か重要なものを謎のスタンドによって抜き取られ、かくして我らが承太郎の生命活動は停止します。空条承太郎、死亡――? 現実のジョンガリ・A は夢の中と変わらず衛星のスタンドを用いていました。ならばあのドロドロの幻覚能力は一体誰のものだったのか。その疑問への解答がこのスタンドでした。ホワイト・スネイクと言えば人間から記憶と、スタンド使いであればスタンド能力すら DISC に変えて抜き取ってしまう能力ですが、その為には「溶かす」という工程が必要でした。つまりあの幻覚能力は溶解させる際の副次的なもの。「スタンド一体につき能力は一つ」と口に出した矢先にこれですからね! いい加減にしろ! しかしキラー・クイーンも「爆弾」能力の解釈として時間を逆行していましたし、まあ……いいか! ということで遂に現れた真の敵。脱獄できた筈の徐倫は父の命を繋ぐため、蛇が潜む石作りの海へと再び戻っていくのでした。

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