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『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』第 06 話「エルメェスのシール」

『ジョジョ』アニメの一つの特徴として、「キャラクターが一人で騒いでいるシーンがマジでうるせえ」というのが挙げられます。原作とやっていることは変わらないはずなのに、音声がついたが故の面白さ。そして医務室で騒ぐエルメェスは本当にやかましかった。そら怒られるわ。ということでサンダー・マックイイーンとの邂逅、バトル。「イイーン」がイイーんですよね。こいつは『ジョジョ』で定義されるところの「本当の邪悪」に分類されます。かつて承太郎は自分のためだけに弱者を利用し踏みつけるものを「吐き気を催す邪悪」と断定しましたが、悪役は大抵自分が悪であるという自覚を持つものです。しかしこのマックイイーンはその自覚すらない。自分本位に周りを巻き込み、かつそれが迷惑な行為などとは思ってすらいない。たぶんこれが「邪悪」を超えた「真の邪悪」といったところなのでしょうか。悪気と敵意が無いぶん、こちらの怒りすらどこか空を切ってしまう。だったらもう粛々とこの世から消滅させてやるしか道は無いのでしょう。

エルメェス・コステロの「キッス」。シールを貼った対象を 2 つに分裂させ、剥がすことで元の 1 つに戻り、同時に破壊が起きる。自分自身も例外ではなく、体の一部を増やして戻す際にはダメージを受けていた。パラメーター上だけならスター・プラチナにも勝り、応用力にも富み、反面メリットとデメリットがくっきりと存在する非常に魅力的なスタンド能力の一つだと思います。つうわけではた迷惑な自殺願望野郎を撃破し、エルメェスにも徐倫と行動を共にする理由付けがなされました。海の仲間が増えていくッ!

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