『ジョジョ』に限らず原作付きアニメの魅力は「圧縮」だと思っていて、数話に渡る展開を一話などに纏めた結果生まれる情報量の本流は脳を揺さぶってくれる。一手間違えば「詰め込み過ぎ」になるが、今回の「取り立て人マリリン・マンソン」は見事という他ありませんでした。何よりも勝ち筋を変えてきたのが小気味いい。原作と異なりルールに則った上できちんとミラションを詰ませたのは素晴らしい運びでした。原作も原作で、「お前の決めたルールなんか知らないし内臓を取られようが関係ない」とばかりに相手をボコボコにする徐倫の在り方はまさしく承太郎の娘という感じで「凄み」があったのですが、こっちの展開の方が確かに納得感はある。辛い獄中暮らしを生き抜くにはこれくらい強かでないといけないのでしょう。あと単純に「取り立て人マリリン・マンソン」という言葉を口頭で聴けたのは嬉しかった。なんなんだよ「取り立て人マリリン・マンソン」って。