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『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』第 13 話「愛と復讐のキッス その 1」

『ストーンオーシャン』 Seson 2 スタートッ! なんと徐倫が厳正懲罰隔離房(ウルトラセキュリティハウスユニット)という、刑務所の中の刑務所へと収容されるシーンから始まった。掴みとしては上々……だろうか? 正直変に時系列を弄る効果のほどはよくわかんないぜ。だがなぜこうなったかの鍵はエルメェスが握ってるっぽいことは何となく伝わった。

復讐! それが彼女の目的。スポーツマックスという男によって姉が殺害され、故に仇討ちこそがエルメェスを動かす内燃機関となっていたようだ。そして幾つかの苦楽を共にした徐倫たちであっても、こればかりは共有するつもりが無いようで、エルメェスの仲間へと態度は冷たい。もうあげちゃうわッ…あたしのパンティー!

そして躊躇なく行われるエルメェスとスポーツマックスの対決! だが対決などと呼べるものではなく、「キッス」の能力は呆気なくスポーツマックスを配管へと押し込めた。スタンドの醍醐味は不意打ちによる分からん殺しだ。通常敵スタンド使いから一方的にもたらされるような無慈悲さをもってエルメェスの復讐は完遂……しなかった。分からん殺し、確かに強いが、なんか不思議と成功しないんだよね。

さて。スタンド使いは惹かれ合う。自分がスタンドを手に入れたのなら相手もそうかもしれないという視点を持てなかったのがエルメェスのダメージの理由、と言いたいがこりゃ無理だって。何度か書いているがスタンド使い最大の優位性は能力そのものというより「スタンドを認識できる」ことだと思っている。ただでさえ分からん殺しされるスタンド戦において、それを認識できる能力というのは持っていなければお話にならない。だからこそ、そんなスタンド使い相手にすらスタンドを認識させない「不可視さ」を出されると、基本的にメチャ苦戦を強いられる。ヴァニラ・アイスの「クリーム」などが良い例だろう。分からなきゃ攻略もクソもないのだから。

っちゅーわけでスポーツマックス戦の始まり。何が起こってるか何となくは分かるがすげえ言語化しにくい戦いの火蓋が、いま切って落とされた――。

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