「らせん階段」「カブト虫」「廃墟の街」「イチジクのタルト」「カブト虫」「ドロローサへの道」「カブト虫」「特異点」「ジョット」「天使」「紫陽花」「カブト虫」「特異点」「秘密の皇帝」! 骨に被りつく赤ちゃんこえええええ!!
何度もこんなこと書いて申し訳ないですが、ボス級スタンドは基本的にズルい。卑怯。だって単純に能力を複数持つことが多いから。「ダイバー・ダウン」はまだ「潜航」という一語からのトンチで何とか回そうと頑張っていますが、「ホワイト・スネイク」は「DISC 化」と「幻覚」で二つでしょうが! 溶解能力もあるみたいですが、これはディスクを取り出す為の副作用、と考えれば個人的に納得できるけど「幻覚」はなんか……なんか普通にズルいだろ! ズル過ぎて一瞬でパーティーが全滅間近に追い込まれちゃったよ。
そんなわけでジョリーンとプッチの一騎打ち。正体という謎は開示された。後はどちらかが倒れるだけ。ここの手錠デスマッチ熱いですよね。特に頭から取り出した「DISC」で目隠しという渋い応用が良い。これよこれ。後ツバメの話のくだりも良い。プッチ神父も地味に名言製造機だと思う。最高品質の製造機である DIO の傍にいたから影響を受けたのかもしれない。
だがそんな熱いバトルも、一騎打ちの枠外まで意識を向けたプッチ神父へと軍配が上がりました。プッチ神父は強い。手段を選ばない性根というより、「黄金の意志」と戦う方法を熟知しているかのような振舞いが、彼をここまで強く至らしめているのでしょう。だが目的の為に何をも犠牲にする漆黒の意志に対抗し得るのは、やはり黄金でした。最期、その命を明け渡した F・F の行動は、終わってしまったはずのジョリーンたちを繋ぎ止めるもの。黄金の意志とは、後に続く者の為に道を開く意志なのでしょう。さようなら F・F。「たかがプランクトン」として生まれ、「フー・ファイターズ」として倒れた、この世にただ一つきりの生命でした。