ブードゥーキングダムではフィンチが意気揚々（いきようよう）と、じぶんのかきあつめてきた「にじのかけら」をキングブラドに献上（けんじょう）していた。フィンチはじぶんの有能（ゆうのう）さをじまんしたかったんだね。だけどキングブラドはそんなことには興味（きょうみ）がないようで、「プリキュアのあらたなちからを調査（ちょうさ）してこい」とめいじたんだ。そのころ司（つかさ）は機嫌（きげん）よさげにたべあるきちゅう。ぜんかいリーチも浄化（じょうか）されてこれで幹部（かんぶ）はのこりはんぶん。フィンチは強敵（きょうてき）だけど、さいきんめざめたあらたたな合体技（はったいわざ）というちからがあれば、どうにかなるんじゃないか。まだまださきはながいけど、たたかいにぼんやりとおわりがみえてきてうれしかったんだ。
ひさしぶりに大和（やまと）のはたらいている店（みせ）でカレーが食（た）べたいとおもった司（つかさ）は、店（みせ）をおとずれた。だけど、なんでか先輩（せんぱい）がいない。きょうははたらいていないのかな？ だけど店長（てんちょう）がとんでもないことをいったので、司（つかさ）はびっくり！ 「せんぱいが、たおれた!?」。いそいでレッド・カンパニーに連絡（れんらく）をとると、大和（やまと）は素勝（もとか）の家（いえ）で療養中（りょうようちゅう）だという。そのころめざめた大和（やまと）は仕事（しごと）にもどろうとするけど、素勝（もとか）にとめられたんだ。このままがんばりつづけたら駄目（だめ）になってしまう。でも大和（やまと）はむりをしてでもがんばらないといけないってきかないの。そこにフィンチがせめてきた！
かけつけるキュアレッドとレッド・カンパニーがたたかうけど、やっぱりフィンチはつよい！ でもいつもとちがってカブラーンはそこまででもないような。チャンスかも！ さきにカブラーンをたおそうとするキュアレッドだけど、なんとこのカブラーンには、大和（やまと）の両親（りょうしん）のエナジーがつかわれていたの。大和（やまと）を誘惑（ゆうわく）するフィンチ。激怒（げきど）するキュアレッドの姿（すがた）に、すこしでもなやんでしまったじぶんをふりきり、大和（やまと）はカブラーンをたおすようにたのんだ。そして黄色（きいろ）のプリキュアカードとの合体技（がったいわざ）「プリキュア・レッドテール・イエローファントムテトラ」が炸裂（さくれつ）！
キュアレッドのあたらしいちからを観察（かんさつ）する任務（にんむ）をとげたフィンチは、「にじのかけら」をもって退散（たいさん）した。じぶんの両親（りょうしん）から「にじのかけら」がドロップした……つまりそれは、あんな両親（りょうしん）でも、いなくなればだれかが不幸（ふこう）になるということ。その事実（じじつ）がいつかの希望につながるとしんじて、大和（やまと）はもうすこしがんばる決意（けつい）をする。そして素勝（もとか）は、そんな大和（やまと）にじぶんの仕事（しごと）をてつだわないかともちかける。そんなこんなでひととおりまぁ〜るくおさまったわけだけど、けっきょくカレーをたべられなかった司（つかさ）は空腹（くうふく）と疲労（ひろう）のあまり目（め）をまわしてしまうのだった、というオチがついたんだ。
つかさ「わたしがまさかのオチ担当（たんとう）……そういうのもあるのね」
マニー「まえの大和回（やまとかい）だとマニーは全身（ぜんしん）の骨（ほね）を粉々（こなごな）にしてまでオチをつとめたマニ。腹（はら）すかしてたおれるとか手抜（てぬ）きもいいところマニ」
つかさ「……」
マニー「うーわ、ひさびさに無視（むし）マニ」
つかさ「プリキュアセブン、『拉致（らち）って監禁（かんきん）！ またやらかしたモスキー』」
つかさ「プリキュアセブン？ ひとりでじゅうぶん！」