エルデンリングの作り方
2022.04.09
ハウトゥー・エルデンリング
原初の流星
わかりました。そこまで言うなら、エルデンリングを作っていきましょう。
最古とされる黄金樹の祈祷
「伝説の祈祷」のひとつ
無数の黄金の流星を生じ、周囲を攻撃する
かつて、大いなる意志は 黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り それが、エルデンリングになったという
エルデの流星
黄金樹に刻まれた エルデの獣の追憶
それは、大いなる意志の眷獣であり 律たる概念の具現であった
エルデの追憶
大いなる意志とやらは黄金の流星を降らせたようです。その中に一匹の獣が混じっており、それがエルデンリングになったといいます。この獣が「エルデの獣」と同一であるなら、大いなる意志は自らの眷獣とやらに黄金律、或いはその源となるものを持たせ、それが狭間の地にて根付き、芽吹いたのだと。ワッ、書いてあること読んだだけ!
では黄金の流星とは、何だったのか。
琥珀色、或いは黄金の。
琥珀じゃないかな、と思ってます。
琥珀色に輝く、儚い細片
束の間に流れた星光の残滓
星光が運命を司るとすれば 琥珀色のそれは、神々の運命であるとされ 特別な精薬の材料となる
琥珀の星光
かつて古い星見が見出した、最古の源流魔術
それは、輝石の魔術のはじまりとされる
星見の垣間見た源流は、現実となり この地に、星の琥珀が降り注いだのだ
創星雨
黄金の流星、それは琥珀のことであり、エルデの獣とはここに封入されていたと見ています。琥珀とは比喩であり別の何かだった可能性もあるでしょうけども、レナラが抱く琥珀はラダゴンが渡したものらしいですし、可能性としては結構ありそうではないでしょうか。なぜ渡したのかという点についてはまだ掘り下げてませんが、黄金律たるラダゴンが、その根源を生んだかもしれない琥珀(星)を、一時とはいえ伴侶となった者へと渡したというのは何とも意味深い。
しかし残念ですね。エルデンリングの成り立ちを考えれば考えるほどに、神の、いや神すらも意のままとする「大いなる意志」の絶大な力を思い知ります。「エルデンリングの作り方」と銘打ちましたが、星を呼び込むほどの御業……やはり人間には到底真似できそうにありません。人に出来ることなど、既に存在するエルデンリングを修復する為のルーンを作り出す、それくらいが精々なのでしょう。本当に?
一つ可能性があります。修復ルーンというものがありました。既に存在するものを改良、或いは改悪するだけとはいえ、人の意志は、叡智は、ルーンは、エルデンリングをすら書き換え得るのです。ならば多くの有力たる意志とルーンを束ね、一つの塊とすれば、それは「大いなる意志」の所業にすら肉薄できるのではないでしょうか。それが、つまり、これです。
魔術師球
魔術師球と呼ばれる 学院の悪夢を象ったタリスマン
魔術の威力を高める
輝石魔術には、源流という禁忌がある
魔術師を集めて星の種となす
源流では、これは探究の一手段なのだ
魔術師球のタリスマン
「源流」とは劇中でも解釈の広い言葉ではあるでしょう。しかし最古の源流は創星雨であり、それは恐らく黄金の、「源たる流星」でした。魔術師球(塊)とはそれを模し、かつて狭間に律をもたらした大いなる御業を再現しようとする試みだったのではないでしょうか。セレンイベントを進めると、彼女のショッキングな成れの果てを見せつけられることになります。しかし彼女は禁忌の報いを受けたわけでも、何らかの失敗の影響でああなったわけでもない。きっとあれこそ彼女の望む探究。我が身を以て原初の流星と化す。そしてそれは、もしかするなら別の地、別の時、新たな律を構築する星の種と成り得たのかもしれません。
「そして我ら落とし子は、いつか輝ける、星の子となるだろう」
セレン
黄金の芽吹き
ところで魔術師球は星の種と言うらしいですが、種と言えば、狭間の地の人々、ないしこの世界の人間には、どうやら一つの特性が存在します。
人の汁から芽吹くもの
ソウルシリーズよろしく、死んだ場所で褪せ人はルーンを落とし、しかし本作でそれは光り輝くものとして芽吹いているのが分かります。また生き壺たちの村では多くの花々が咲き乱れていますが、これがなぜかというと、壺の中身が漏れ、そこから咲いたものではないかと。
人の汁は植物を芽吹かせるようです。もっとも人に限らず現実でも「死体が埋まった場所では奇麗な花が咲く」などとよく言われるものですが、注目したいのは褪せ人が落としたルーンが黄金の苗木のように見えること。これが狭間に纏わる者たちの特性なのか、これもまた黄金律の一種と捉えるべきなのかは分かりませんが、どちらにせよ、そのルーンは黄金を芽吹かせる。
ならば魔術師塊、星の種として打ち出されたそれも、やがては黄金の樹として、どうと聳える日がやってくるのかもしれませんね。
追記 : 繁殖する結晶(2026.01.12)
簡単な気づきがあったので、 4 年ほど前の記事に今更追記。
独立放精 陸ほや
本作お馴染み陸ほや。水っぽいところにいて、近づくと毒をバラまいてきます。
現実に存在する「ほや」についてググった程度のお話をさせて頂くと、あれらは雌雄同体なのだそう。つまり雌と雌の機能をかねており、自分も精を放ちつつ、自ら有する卵子に他ほやのそれを結びつけもする(自分の精で受精することはないのですって)。
それを踏まえると、劇中の陸ほやがしきりに毒を拭いているのは、攻撃の意志というよりは種付けの意志に依る行動なのではないか、と以前別記事で述べました。興味があればどうぞ。
まるっとした表皮は硬く、あまり動かず
周囲に毒の体液をまき散らす
陸ほやの遺灰
即ち我々にとって毒性があるだけで、陸ほやは健気に繁殖を試みているだけなのでしょう。その上でこの陸ほやどもに対し、こちらから毒を振りまいてやると、どうしたことか、ビクビクと身を震わせながら勢いよく体液を吹き出しはじめ、ついには爆発。壮絶なクライマックスである。
ホヤの受精卵はオタマジャクシのように姿を変えていき、ゆくゆくは我々が知る「ホヤ」の形態になるそうですが、陸ほやは最後の一瞬、受け入れた毒(精)と卵子を結び付け、爆発とともに受精卵をバラまいたのでしょうか。狭間の地は数年後、陸ほやに支配されているのかもしれない。
ちょっと待ったという気持ちもあります。仮に陸ほやの毒がそういった性質を持つのだとして、我々が用いる毒は別に陸ほやのソレではないでしょう。陸ほやは憐れにも受け入れた「毒」を有用なものと誤認して生を終えることになったのか、もしくは「毒」に分類されるものであれば、陸ほやは何でも受け入れてしまうのか。それは分かりません。分かりませんし、この際どうでもいいんですよ。
今回追記したかったのは、これ。
魔術師球
魔術師球。これはケイリッドのものですが、この「魔術師を集めて星の種となした」というこれは、今まさに精を放っている最中なのではと、改めて陸ほやを眺めながら思ったわけです。
輝石は星の琥珀。記憶と、或いは生命にとっての正しく結晶であるなら、青白い体液を振りまく魔術師塊の周囲から生える結晶は、新たな生命の形、その息吹なのかもしれません。我々はもしかすると、新たな生態系の誕生を目の当たりにしているのでしょうか。
以上、追記でした。(2026.01.12)
終わりに
書けそうだなと思ったことをサクリと書きました。割と導線がはっきりしていそうな描写を繋げたので、たぶん同じことが別所で書かれているかなとは思いましたが、軽く探した範囲では見つからなかったので書いてしまう。まあ、この手の記事は幾つあっても困らないでしょう。「エルデンリングの作り方」というより、魔術師球ってなんだったの? 何のために出てきたの? という疑問についての記事という方が正確だったかもしれませんが、皆様の考察の一助になるならこれ幸い。ではまた。
追記 : 裏面みたいな記事を書きました。(2022.04.11)