NHK 高校講座 芸術 「漫画はやっぱりおもしろい〜荒木〜」
この番組は
『NHK 高校講座』とは、高校生を対象とした「教育番組」である。自らの可能性を信じて「学習」を続ける学生達の下に突如として現れたのは、漫画家・荒木飛呂彦だった。果たして彼の「目的」は一体……!?
ポイント
- 「ジョジョ立ち」「擬音」プッシュはご愛敬。
- 荒木先生に向かって上がる歓声に何だか嬉しくなる。
- 「運動が駄目なキャラクターで登場してるのに闘ってると急に強くなったりするようなキャラって漫画にいるんですけど、それって作者が多分ね、せいし……あのー、心がブレてるんですよね」
- インタビューしてる背後に『JOJO-A-GOGO』があるが……ちょっとした悪戯が!
- 「イイっスねェ〜〜」
- 楽しいだろうなーこの講習。って「キャラクター身上調査書」だってェェエエエエ!?
荒木先生のお言葉を抜粋
- 「『ジョジョ』の場合は! プロットが自然に出来ていくッ! 『世界観』と『キャラクター』を同時に作るんだ! 『メッセージ性』はこの 2 つから滲み出ていくものだからだッ!」
- 「『人間賛歌』とは! 『道具』や『神』などの助けを借りず、自分の知恵や心をつかって物事に立ち向かっていく事だ……! これはルネッサンスとかの思想の影響だ……。『人間は素晴らしいんだッ』! 人間を描くのが一番面白い。そしてみんなが興味を持っているのは人物だと思っている……。何より重要なのは! キャラクター全てに『前向きな行動理由』をつけていくことだ! 読むと力が湧いてくるッ! そういうものが描きたいんだッ! ぼくの場合はな……」
- 「舐めてるの舐めたいなッ!」
総括
動いて喋って人間と関わる荒木先生が観られて良かった。そして番組を観た感覚で言えば、多分荒木先生の「技術」は口頭で伝達するにはやや難解だという事だ。「擬音」や「ジョジョ立ち」など、それらは所詮、上澄みのトレースに過ぎない。『ジョジョ』と『ジョジョっぽいもの』の違いは何か。その根幹にあるものとは? 此度荒木先生自身の手によって公開された「キャラクター身上調査書」には、その謎を解く為のヒント、「黄金長方形の軌跡」が隠されているような気がすると言っても過言ではないという気も否めないのである……。
荒木流キャラクター身上調査書をコピーしてみた
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