2024 年 6 月 の第一週 - 「この安い要約!!」
- 『トラペジウム』
- 気になっていたので観てきました。先週の『ウマ娘』に引き続きこっちもそこそこ良かったです。
- 良かったんですが、一方でテーマを伝える必要最低限のものだけで話が構成されているようにも感じ、その点はご都合主義と感じてしまいました。
- 主人公が周囲を壊れるまで使い潰してスターダムを駆け上がっていくという話、じゃなかった。
- まあ、普通の話ですよね。「むかし多少はすごいことに足をかけていたけど、なんやかんや合わなくて、今はその時の経験とあまり関係のない仕事をしています」って人、たぶん知り合いを探せば一人や二人見つかるはず。だからテーマは普遍的というか至極普通のことを描いていて、そういう意味では「アイドルもの」ですら無い。
- 山登りのくだりで味噌汁をその辺に捨てるという、見る人らに見られたら一発アウトなことを、先々の SNS 映えのために行ったボランティアの現場でやってしまう「迂闊さ」。嫌な予感しかしね〜ぜ〜と思ったけど、ここは別に火種にならなかった。暗示的ではあったのでしょうけど。
- 「結局アイドルをやったこと自体は間違ってなかったってこと?」
- この安い要約!! 一番傷ついたキャラがさほど間も置かず関係も崩れず、ほしい結論を言葉に出してくれる。これを指して「都合がいい」と言ってる。
- 光り輝く「トラペジウム」の写真に車いすの子が写ってすらいなかったのはちょっと愕然としましたかね。いや、さすがに画角から外されてるってことはないし、スクリーンに写っていないだけで存在はしてるのでしょうけど、作劇のノイズになる情報は極力入れたくない、という本作を象徴するラストシーン。
- というかお母さんが主人公成功の立役者ですよね。理解者で、何より料理が上手い。手を尽くした美味しい食べ物が途切れない、というのは想像以上に人を下支えする。
- 『DARK SOULS Redemption』
- あの大人気 ARPG が待望のコミック化!
- たぶん「原作に則してない」という理由であんま好評を得られないだろうなと思いつつも、自分的には結構好き。というか原作の要素を拡大解釈すれば成立する範囲でやりたいことをやってくれている感じがある。
- 『小説ダークソウル 弁明の仮面劇』も悪くなかったと思うんですが、「解釈」と「独自性」のバランスはこちらのほうが好み。
- 『ELDEN RING 遠き狭間の物語』
- あの大人気 ARPG が待望のほのぼのコメディ漫画化!
- どうしたんだ本当に!
- 調べてみると『スターウォーズ』のアンソロとか描いてた凄い人が作者さんだった。ほのぼの漫画を描くのにこのレベルの画力を求められるって、『ELDEN RING』というコンテンツはどこまで行っちまうんだ!
- 更新
- 『ELDEN RING(エルデンリング) SHADOW OF THE ERDTREE』の前に取りあえず考えておくこと (1) / (2) / (3)
- DLC 前にいま考えてることを先出ししておく、の記事。というテイでやってるんですが、つまり今後これを清書……する……のか……。
- 絵。
スポンサーリンク