5 月のこと
見た事聞いたこと
5 月も楽しかった。
アニメ
- 逆転世界ノ電池少女
- amazon prime にて。
- 擦れた大人が戦いを通してかつての胸の高鳴りを取り戻していく。サブカルの力! オタクの力! という、ベースにあるのはそういった至極シンプルなテーマで、見易くはありましたね。ただ味方陣営の主人公に対する「空っぽ」という言い草が鼻につくアニメでもあった。こういう、人生とは夢中になれるものがあるか否か、みたいな粗雑で極端な思想を見せられると哀しくなるんですよ。サブカルに傾倒する者たちが「夢想主義」と蔑まれる世界で、結局は自分たちを「蔑む側」に置き換えたかっただけなのかと思ってしまう。ある意味でリアリティがあるとも言えるけど。
映画
- 麻雀覇道伝説 天牌外伝 1-4
- amazon prime にて視聴。
- お、落ち着く〜。どうも大作映画を観る気力が無く、でも何か観たいなぁというスキマを丁度良く埋めてくれる内容でした。原作は未読ですが、興味出て来ちゃったな。
- ハケンアニメ!
- 原作既読。面白かった、ですが、古臭さも目立った印象。まあ「円盤」とか「視聴率」とか「覇権」 なんて概念、完全に廃れたわけではないし、数字として表れる以上は対立構造を作りやすいのでしょうけど、今はもうちょっと複雑ですよね、聞く話によると。なのでそこら辺の古臭さが気にならない人にとっては見やすい内容だと思うのでオススメと言えばオススメ。個人的にはオリジナルアニメ 2 トップのデッドヒートを軽々と抜き去っていく『鬼滅』! みたいな無常を見たかった気もしますが、それこそ擦れた大人の考えかもしれない。
- あともう一つ気になったのが、あれだけ熱を入れて作ったアニメがこぞってスマホで視聴されていた点。島本和彦先生の「YouTube でエヴァンゲリオンを見て『エヴァを見た』と思うなよと言いたい」を思い出した。視聴する側の姿勢としては「時代の流れ」の一言なんですが、あれだけ熱入れてアニメ作ってる人たちがその「新しい価値観」に対して一言のリアクションも無いってのは不自然極まりないッスよ。原作から時代設定だけ新しくして、肝心な部分を気にしていない印象を受けました。
- 声優を俳優として配置したり、劇中アニメに結構力を入れていたりと、全体的な試みは面白かっただけに、逆に「アニメを分かってる感」だけで作ったハリボテっぽさが浮き出てしまった実写化だった気がする。
- シン・ウルトラマン
- すげえ映画だった。「なに見させられてんの?」っていう絵面が終始続くので、それを凄いと感嘆する自分と唖然とする自分が綯い交ぜになる不思議な視聴感でした。面白かったけど『シン・ゴジラ』みたいに BD-BOX 購入を即決するレベルかと言うと……どうだろうな、でもメフィラス戦は見返したいからな。迷う。
- 主題歌の「M八七」が、聴けば聴くほど良いですね。あのしっとり感でちゃんと熱いヒーロー・ソングになっているのは凄い。
- ドクター・ストレンジ / マルチバース・オブ・マッドネス
- 自分より先行して観た人たちがやたら「サム・ライミ、サム・ライミ」と叫んでいたので、言いたいだけだろと思ってたら本当に「サム・ライミ」でした。すごい。あと『エターナルズ』の戦闘スタイルがどうしようもなく単調に感じられたから、応用の効きまくるストレンジの戦いは見ごたえがありました。プロフェッサー X の扱いはあれでいいのかと思わなくもなかったですが、ブレーキ壊れてる感じが不思議な清涼感を生んでいて見応えがありましたな。
漫画
- 双亡亭壊すべし
- 完結したら読もうと決めていた過去の自分との誓約を果たした。既に序盤はちょろりと読んでいたのですが、当時の感想としては『クトゥルフ』とか『シン・ゴジラ』をジュビロ先生風に料理したものというか。それを抜けたら、良くも悪くもいつもの藤田先生の漫画。敵の倒し方が分かって以降緊張感は薄れたし、意図的とはいえ物語の舞台が固定されていてちょっと単調だったかなという感想はあります。あるんですが、それでも坂巻泥努という悪役の造形は見事だったし、やはり終盤の畳みかけや「感無量の最終回」を描かせたらこの作家の右に出る作家はそうはいないだろうなと思いながら単行本を閉じました。最後の 1P がいいのよ。
ゲーム
- OUTER WILDS
- 宇宙を舞台にしたオープンワールドゲームで、22 分間の探検を(その周回を捨てればもっと短い)繰り返しながら事の真相を解き明かしていくという内容。めちゃ面白かった。ループものなんですが、次周回に持ち越せるのが航行記録とプレイヤー自身の記憶だけってのが良い。必要なアイテムがあっても、その周回内で用意して、必要な場所へと運ぶ必要がある。道は最初から開かれているんですよ。全て 22 分の中で解決できるようになっている。ただ主人公(プレイヤー)が、そのやり方を知らないだけなのだ。
- ハローキティのおしゃれパーティー サンリオキャラクターずかん DS
- 「フロムゲー」を一通りやろうという計画のもとに始めました。ただタイトル通り「図鑑」なのでクリアも何もないんですが、どうせならゲーム内で集められる着せ替えアイテムをコンプしてやろうと挑んでいる最中です。
やったこと
記事
絵
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